Secret of me

留学中。書きたいものと描きたいものをのせてゆく。

オーストリアに春が来た。

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台湾生まれの私からしたら、オーストリアの冬は本当に寒い(実際のところ日本の冬と大差ないらしいが)

 

寒いわ、空はどんよりしてるわ、気が参ってしまってしようがない。

 

台湾は、基本的に暑い。冬も二ヶ月くらいしかないので、あまり四季を感じない。

 

そんな私がオーストリアにきて、初めて春は美しいと思えた。

 

庭の植物たちが、ゆっくり、でも確実に蕾をつけていって、花が咲く。

 

天気も、暖かくなって、でも暑すぎなくて

 

ああ、春が来た。 と思える。

 

こちらの方は春が大好きだ。

 

長い長い冬を越えて、やっとまたたっぷり降り注ぐ太陽の光を楽しむ。

 

世界中の国と同様、こちらもウィルスが流行ってしまって、一時期、不急の外出は禁止だった。

 

早いうちから、レストランもショッピングモールも全て閉じて、スーパーと薬局以外は空いていなかった。

 

そのおかげもあって、最近は、着実に良くなっている。そろそろ学校も始まりそうだ。

 

2020年の春、世界中がたくさんの困難に苛まれているけれど、

 

春が来た。きっとまた良くなる。夏はもうすぐそこ。

 

 

13歳、独りでウィーンへ。②理由はなかった。

留学。一言で言ってもさまざまな方法や種類がある。

 

目的だって、期間だって、学校だって、みんな人それぞれ違う。

 

私?

 

私は、中学で来て、期間は高校卒業まで(親は大学もここに居て欲しいみたいだが、冗談じゃない)学校は、現地の中高一貫校(いわゆるギムナジウム)。

 

目的は・・・ない。 まだ。

 

高らかに宣言してしまったが、そう。私は特に目的も理由もなく、オーストリアのウィーンにいる。(よく聞かれるのが、音楽留学なの?ウィーンだから。でもごめんなさい。ピアノとフルートは趣味レベル)

 

そこで言いたいのは、目的もない人が留学するとひどいことになる。(私です)

 

そもそも、ドイツ語だって好きだとか思ったことない。ウィーンは好きだけれど。文化とか街並みとか。お菓子とか笑。 それは置いとくとして。

 

人って好きなものはやっぱり頑張れちゃうでしょう。

私はもちろん頑張ったし、これからも頑張り続けるつもりだけど、正直、義務感からしかやってない。

親に失望されないように、とか、お金かかってるのにとかを考えて。

「全ては私のため」、「楽しくて頑張れちゃう」、はお世辞にも思ったことがない。(私の問題ですけど)

 

時々、「私、何やってんだ」と、ドイツ語しかない(当たり前)教科書や宿題、授業や周りの生徒を見てると「なんで私が」ってね。たまらなく悲しくなる。

 

もし読んでる方で、自分のお子さんを留学させたいとか、留学は早いほどいいとか思ってる人がいたら、声をあげて言いたい。

 

本当に留学が、その子の、あなたの目標であり夢を叶えるためですか?と

 

そうです、と言える人は本当に応援したい。

辛いことがあったってきっと乗り越えられるよって。きっと楽しめるよ。

 

つづく

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美しき青きドナウ

 

13歳、独りでウィーンへ。①全てのはじまり

 

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私の故郷、台湾。

オーストリアのウィーンに来て、もう3年。あと数年の辛抱、かもしれない。

 

過去のことを今更書くのもなんだかなと思うけれど、順番に振り返っていきたいなと思う。

あまりありふれたものではないだろうから、ぜひ目を通して頂けると嬉しい。

 

まず、小学校と中学校ではいたって普通の人生だった。(まあ、台湾に生まれて育ったが)

 

勉強は特に出来るわけでもなかった。強いて言うなら英語はそこそこ出来た。数学はてんでダメだったけれど。

毎日、特に夢も目標もあったわけじゃないけど、大変なことや辛いことなんて知らずに生きていた。

 

そのまま、適当に高校行くのかとずっと思っていて、過ごした中学生活。(もっと楽しめばよかった) 中学2年の夏休みにさしかかる前に、母に言われた。

 

「ヨーロッパ行くよ。」と。

 

小さい頃から、夏休みとかには旅行をしていたから今回もそんなものだろうと思っていた。後から激しく後悔・・・なんて言わない、それは

必然だった。

 

オーストリアの学校に行くということ。

 

いきなりなんだ、とびっくりする方もいるかもしれない。でも私は知っていた。知っていて、何も、言わなかったのだ。(そして今、史上最高に後悔している。冒頭にある通り、ここから離れることを今か今かと待っている)

 

あの時は本当にどうかしていた。一人で、外国に住むということについても、現地の学校に通うことについても、将来のことについても、何一つ、不安を持ち合わせていなかった。

 

最初に言っておくが、当時ドイツ語は全くできなかった。

 

結局、母とも大して相談せず、(これが本当に良くない)

2017年、夏休み。13年過ごした、南国の島の家を出た。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

ごあいさつ

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みなさん、はじめまして!ココと申します。

 

留学中の高校生です。

 

本を読んだり絵を描くのが好きなふつうの女の子です。

留学してから日本語を使う機会が無くなってるので、ここで書きたいものが書けるといいなと思ってます。

 

このブログでは日々を綴っていくだけですが、私の拙い文章と絵がみなさまのささやかな楽しみになれると嬉しい限りです。

 

これからどうぞよろしくお願いします!