13歳、独りでウィーンへ。①全てのはじまり
オーストリアのウィーンに来て、もう3年。あと数年の辛抱、かもしれない。
過去のことを今更書くのもなんだかなと思うけれど、順番に振り返っていきたいなと思う。
あまりありふれたものではないだろうから、ぜひ目を通して頂けると嬉しい。
まず、小学校と中学校ではいたって普通の人生だった。(まあ、台湾に生まれて育ったが)
勉強は特に出来るわけでもなかった。強いて言うなら英語はそこそこ出来た。数学はてんでダメだったけれど。
毎日、特に夢も目標もあったわけじゃないけど、大変なことや辛いことなんて知らずに生きていた。
そのまま、適当に高校行くのかとずっと思っていて、過ごした中学生活。(もっと楽しめばよかった) 中学2年の夏休みにさしかかる前に、母に言われた。
「ヨーロッパ行くよ。」と。
小さい頃から、夏休みとかには旅行をしていたから今回もそんなものだろうと思っていた。後から激しく後悔・・・なんて言わない、それは
必然だった。
オーストリアの学校に行くということ。
いきなりなんだ、とびっくりする方もいるかもしれない。でも私は知っていた。知っていて、何も、言わなかったのだ。(そして今、史上最高に後悔している。冒頭にある通り、ここから離れることを今か今かと待っている)
あの時は本当にどうかしていた。一人で、外国に住むということについても、現地の学校に通うことについても、将来のことについても、何一つ、不安を持ち合わせていなかった。
最初に言っておくが、当時ドイツ語は全くできなかった。
結局、母とも大して相談せず、(これが本当に良くない)
2017年、夏休み。13年過ごした、南国の島の家を出た。
つづく